ぎっくり腰(急性腰痛)

ぎっくり腰(急性腰痛) 30代男性 消防士

初診時状況

仕事中に中腰姿勢で作業していたら突然腰が痛くなった。痛みで体がくの字に曲がって腰を伸ばせないし、屈むのがつらい。歩くのもつらい。

検査・カイロ整体・経過

痛みの度合いが強く、体が斜め前に曲がった状態(逃避姿勢)でいらした。 典型的な急性の腰痛の可能性が高いと判断し、患者の負担になる詳細な検査を省き、とにかくまずは痛みを軽減させる治療を優先した。 横になるのもつらい状態であったので、カイロベッドを患者の体のくの字に合わせてセッティングし、骨盤ブロックを使用しながら患者が比較的楽に横になれる状態を作り、施術を行なった。 炎症を起こしている部位に対して冷却を行い、痛みに過敏になっている状態を緩和させた。 次に、患部の炎症を刺激しないように慎重に腰椎の可動性をチェックしながら、 痛みの出ない可動域範囲内での腰椎関節可動性の調整を行なった。 筋スパズム(強い痛みから体を守ろうとする防御性筋過緊張)を少しずつ緩和させながら、炎症を起こしている患部の腰椎の歪みを調整できる状態まで導いた。 炎症を刺激しないよう、細心の注意を払いながら患部の調整を行なった。 さらに腰のカーブを支えている腸腰筋がバランスを崩して硬くかつ弱くなってしまっていることが今回の腰痛の背景にあったと思われるため、腸腰筋のバランスを調整する施術もあわせて行なった。 翌日(2回目)、いらしていただいたときは歩くのにつらさはなくなってきたが、屈む動作がまだつらい状態であった。3日目(3回目)屈む動作はまだ少し痛むがつらさはなくなってきた。体の傾き(逃避姿勢)がなくなった。5日目(4回目)には長時間座り続けるのがまだきついが、大分良くなってきた。7日目(5回目)には長時間の座位姿勢からの立ち上がりが少し痛む程度まで落ち着いてきた。1週間後には全く腰に違和感がなくなった。

泉山 耕一郎

コメント

今回のケースは典型的な急性腰痛のパターンであり、概ね良好な回復傾向を示した。職業上、腰の状態管理が重要であり、シフトに穴をあけられないという状況であったので、早期に回復して本人もとても喜んでいただけ、本当に良かったです。担当泉山

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