症例報告

30代 女性 背中の痛み、身体を反ることが出来ない

30代女性

初回時の状況

背中の痛みを訴えて来院。
産後2ヶ月で、産後から身体を反らそうとすると強く鋭い痛みが局所に発生するとのこと。
出産以外は特にきっかけや外傷歴はない。

検査・カイロ整体・経過

問診の内容、痛みの場所、痛みの質、姿勢から胸腰移行部の椎間関節痛の可能性が高いと考えた。

患部を触診してみると炎症兆候はなく、顕著な関節可動性の低下、制限がみられた。

妊娠中はお腹が大きくなる影響で、腹筋群や臀筋群、ハムストリングスの機能低下(弱くなってしまう)が発生しやすく、いわゆる反り腰になりやすい状態にある。

この状態は産後も残りやすく腰が必要以上に反ってしまうことにより、ただでさえ産後は身体が不安定なのにも関わらず身体を支えるために、椎間関節が強く圧迫され、そのストレスにより痛みが発生することが多くみられる。

カイロプラクティック施術では特に患部を施術する危険性もなく、初回から患部である胸腰移行部へのアジャストメントを実施。

その他の身体全体バランスを整えると施術後には痛みは消失していた。

比留間 裕臣

コメント

この症例では椎間関節痛の分かりやすい例で、2ヶ月苦しんだ痛みも1度の施術で消失しました。

椎間関節痛はカイロプラクティックでの得意分野でありますのでこの症例を読んで、もしかして!?と感じた方は是非ご相談ください。

比留間裕臣

40代女性(外国人)セラピスト 坐骨神経痛、腰椎過剰前弯による慢性腰痛

40代女性(外国人) セラピスト

初回時の状況

海外から飛行機で13時間の長旅により、もともと持っていた腰痛と坐骨神経痛が悪化。以前から不眠や胃の不快感、倦怠感などの自律神経症状もあり、母国ではカイロプラクティックを定期的に受けている。
医師から側弯症、腰椎過剰前弯との診断あり。

検査・カイロ整体・経過

左臀部からハムストリングスまでやや痺れがあるということだが、SLRやケンプテスト、梨状筋押圧などで痺れの誘発、増悪は無かった。

飛行機内でずっと座っていたためか、腸腰筋や腰方形筋、臀部周りに過緊張が見られた。腰椎は確かに過剰前弯であり、胸腰移行部や仙腸関節にはフィクセーションがあった。

初回は腰回りの軟部組織とフルスパインのアジャストメントを行った。
3日後、2回目の来院時には「だいぶ腰が楽になった。胃のあたりの不快感はまだ残っている」とのこと。また、不眠は解消されよく眠れるようになった。

胃に関わる箇所として、胸椎7番目や胸腰移行部、腸腰筋などに対しての施術を含む全身の調整を行った。

koyama

コメント

整形学検査上ではヘルニア等椎間板の問題の可能性は低く、もともと自律神経のバランスが乱れがちなところに飛行機での長距離移動により身体にストレスがかかり、このような症状が出たのだろうと考えます。

初めて来る日本でカイロプラクティックを受けるのはきっと緊張したかと思いますが、喜んでいただけて嬉しいです。

小山智穂子

30代女性 会社員首、肩、背中のハリ感

40代 女性 会社員

初回時の状況

元々慢性の首肩こりがあったが、産後赤ちゃんを抱っこして家事や育児をすることでより一層辛くなった。赤ちゃんの世話をする際に背中が丸まって猫背になってしまうのも気になる。

検査・カイロ整体・経過

左手で赤ちゃんを抱っこしながら右手で作業することが多いためか、肩周りの筋肉の硬さや上部胸椎、肋骨のフィクセーション は左側に強く見られた。 初回ではまず上部頚椎と胸椎をアジャストメントし、頚胸以降部や肋骨、肩甲骨のモビリゼーションを行った。 2回目来院時、1週間は身体が楽であったが段々とまた首肩こりが辛くなってきたとのこと。慢性的なコリ・ハリは数回施術を繰り返すことで徐々に戻り難くはなるが、どうしても最初は戻りやすいため、短いスパン(1〜2週間)で1ヶ月ほど施術を重ねた。 今は3、4週に一度のペースで全身のメンテナンスをしており初回に見られた肩周りの硬さはだいぶ和らいでいる。

コメント

koyama

コメント

産後は肩や背中がパンパンにはっている方が多く、母は本当に大変だ・・・と感じます。睡眠時間が長く取れないということもあり、疲労が溜まりやすいのでしょう。出産後、体力が回復しきっていないこの時期の家事や育児はどうしても身体に負担がかかります。 カイロプラクティックでケアして少しでもその負担を減らすお手伝いができたら、と思います。 胸が痛くてうつ伏せが辛いという方でも受けられるよう、専用のクッションもございますので安心して施術を受けることができます。

小山智穂子

20代 男性 会社員 膝の痛み(ランナー膝の疑い)

50代男性 作業員

右膝外側の痛みを訴えて来院。 5km程のランニング習慣があり、会社のマラソン大会にむけ5km→10kmに距離を延ばしたら、膝の違和感から痛みへ変わり現在では歩くのも痛い。

検査・カイロ整体・経過

問診の内容、痛みの場所からランナー膝の可能性が高いと判断できたが、念のために膝に対する整形学検査を実施。 整形外科検査で陽性になる所見は得られなかった。 

患部を触診してみると軽度の浮腫、熱感がみられ軽度の炎症兆候があったので、トレーニング、ランニングの中止と患部炎症に対する自宅でのケア、アイシング方法を伝えた。

 ランナー膝は正式名称「腸脛靭帯炎」であり腸脛靭帯は骨盤、股関節、膝へと付着している靭帯で膝の安定機構の1つであり、その腸脛靭帯がランニングなど膝の曲げ伸ばし動作によるストレスの蓄積で炎症を起こした状態。 

カイロプラクティック施術では初回は炎症のある患部へのアプローチは最低限に骨盤、股関節、膝を中心に首から足まで全身のバランス調整を行った。 1週間後 2回目来院時は膝の痛みは治まっており、違和感を感じる程度まで改善。 炎症兆候もみられなかったので、関節調整だけだはなく患部を中心に筋膜リリースを行い組織の状態を整えた。 

2週間後 3回目来院時はランニングを再開、痛みも違和感もなく走れるようになった。

比留間 裕臣

コメント

この症例ではランナー膝でも軽度、初期であったこと、何より本人のケア(ストレッチ、マッサージ、アイシングなど)のおかげで慢性化せずに早期改善することができました。

今では思い切りランニングを楽しんでいるとのこと、何より嬉しく思っています。

ランナー膝などスポーツでのストレス蓄積による痛みは、なるべく早期にケアすることが大切ですので違和感があるかな?と思ったら早めにご相談ください。

比留間裕臣

20代女性 IT系 企画、営業職

50代男性 作業員

 

初回時の状況

3ヶ月前から仕事が激務で身体に違和感を覚え、次第に耳鳴り、難聴、めまいが始まり耳鼻科を受診するとメニエール病の疑いと診断される。
投薬治療により難聴は改善、耳鳴りも薬が効いている間は気にならないとのこと。
また同時期から

・頭痛
・乗り物酔い
・日中のあくび
・右手の痺れ、動かしにくさ
・微熱
・吐き気
・倦怠感
・下を向いた時のめまい
・常に車酔いしている感覚

などに悩まされている。

検査・カイロ整体・経過

今回はメニエール病の疑いと耳鼻科で診断をされてからの来院ですが念のため簡易的に握力、VBI兆候(バレリュー、マイグネ)、重心動揺性(ロンバーグテスト)の検査を実施、軽度の重心動揺のみ陽性であった。
カイロプラクティックの施術を受けるリスクはないと判断し、めまいに関連深い頚椎と非常に筋緊張が高く関節可動性が低下している上部胸椎、肋骨を中心に全体バランスを整えるように施術した。

2回目来院時には体調も良く、下を向くと少しめまいが起こりそうになるだけであった。
2回目も前回と継続して頚椎、上部胸椎、肋骨を中心に施術。

3回目来院時にはめまいも改善していた。

現在は調子を維持するためにメンテナンス施術を継続している。

調整した。

今回の腰痛については次回(3回)の施術で終了予定であるが今後もメンテナンスケアは必要だと考えられる。

比留間 裕臣

コメント

この症例ではメニエール病の疑いと診断されたケースでした。
施術による改善も顕著であったことから、メニエール病と平行して頚椎を中心とした関節と自律神経が様々な不調、めまいの原因であった可能性が高いと考えられます。
現在でも体調は維持できており、毎日仕事を頑張れる!と笑顔で言っていただき何よりです。

比留間裕臣

臀部痛、腰痛

40代 女性 会社員

 

初回時の状況

元々慢性の腰痛もちだが、妊娠してお腹が大きくなったら腰痛に加えて右臀部に痛みが出てきた。病院では坐骨神経痛と診断され、我慢するしかないと言われた。妊娠8ヶ月から徐々に悪化、今は歩くのも辛い。

検査・カイロ整体・経過

SLR、ボネット、ブラガードの坐骨神経に対してのストレッチテストは全て陰性。右臀部の軟部組織は左と比べ硬く緊張傾向、梨状筋を押圧すると臀部痛が再現された。
また、右股関節を他動で動かしても臀部痛が再現された。
妊娠10ヶ月ということもあり腰椎、骨盤は不安定で周囲の筋肉は過緊張していた。
腹部が圧迫されないようカイロテーブルを調整し、骨盤の左右差(ゆがみ)をゆっくりと持続圧で整え、梨状筋を中心に臀部周りの筋肉をゆるめた。
胸椎の硬さやそれに伴って背中や肩のハリ感が強いため、上部胸椎のアジャストメントを行い、お腹に近い中下部胸椎は穏やかにモビリゼーションを行った。
初回の施術後から臀部痛は殆ど改善されたが、その数日後坂道を歩いて再び痛くなったとのこと。
週に一度の施術で3回目以降は不便なく日常生活が送れるようになり、車の乗り降りや散歩も楽にできるまで改善した。

koyama

コメント

臨月ともなると出産へ向けて骨盤周りの靭帯が緩み、不安定性が増してきます。不安定な骨盤の左右差やゆがみは通常のアジャストメントではなく、ローフォースな持続圧やショートスラストを中心に調整します。
骨盤の調整に加えて大きなお腹を支えて負担がかかっている腰椎、周囲の筋肉に対してのアプローチをゆっくりと丁寧に行いますので、妊婦さんも安心して施術を受けられるかと思います。
カイロプラクティックを受けることで分娩時間の短縮になるとの研究結果も出ているので、産後はもちろん産前のケアにおすすめです。

小山智穂子

右側腰痛、腰部椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症

50代男性 作業員

 

初回時の状況

30代で初めてギックリ腰になって以降、腰に違和感を覚える。
5年前に歩行困難になる程の腰痛に襲われ整形外科を受診、「腰部椎間板ヘルニア」と「脊柱管狭窄症」と診断。
リハビリに通ったが改善はあまり感じられなかったので放置していたが1年前に再び歩行困難になる程の腰痛を発症し整体院に半年程通院、症状は軽快し最近はセルフケアとして体操を毎日行っていた。
昨日、いつものように体操(前屈運動)を行っていたら腰に違和感が走り腰痛を発症、来院時は逃避姿勢も出ており歩行も困難であった。

検査・カイロ整体・経過

問診で詳しく話を聞いてみると痛みはあるが「腰部椎間板ヘルニア」と「脊柱管狭窄症」の特徴である痺れや神経痛、間欠性跛行も出ていなかった。
神経学ベースライン(感覚、筋力、反射)、SLR、ケンプテスト、ナクラステスト、全て正常及び陰性であった。
触診をしていくと顕著に痛みのある右側の腸腰筋がスパズム(過緊張)を起こしており、それに伴い右側の仙腸関節はハイパーモビリティ(不安定)になっていた。

初回は腸腰筋のスパズムを緩め、不安定となっている仙腸関節のバランスを対側の腰仙関節へのアジャストメントで整えた。
施術後には逃避姿勢も消失し歩行も通常通り可能となった。

3日後の2回目来院時には、まだ怖さは残るものの腰痛はほとんど改善しており前回施術出来なかった部位も合わせて全体バランスを整えるように調整した。

今回の腰痛については次回(3回)の施術で終了予定であるが今後もメンテナンスケアは必要だと考えられる。

比留間 裕臣

コメント

今回の症例では腰部椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症の診断を受けている方の腰痛でした。
この場合、1番大切になってくるのは慎重に問診、検査を行い状態を把握し正確にアプローチする事です。
そうする事で整形外科疾患があったとしても症状を改善出来る場合があり、まさに今回がそのケースです。
初回の施術で普通に歩けるようになり大変喜んでいただき私も感無量です。
※前屈運動がきっかけで腰痛を発症したというエピソードですが、一般的にヘルニアと脊柱管狭窄症では推奨される運動、セルフケア方法が異なります。
何らかの疾患が疑われる場合、医療機関を受診し検査を受ける事も大切で、正確な状態を知り、正しいケアを行う事が可能になります。

比留間裕臣

慢性的な頭痛

40代 女性 会社員

 

初回時の状況

慢性的な頭痛に悩まされており、毎日鎮痛剤を2回飲む生活を数年間続けているため胃も弱っている。最近の健康診断では特に異常なし。

検査・カイロ整体・経過

頭痛には「緊張性頭痛」「片頭痛」「トリガーポイントによる頭痛」「群発性頭痛」、似たような症状に「三叉神経痛」「後頭神経痛」があり、その見極めには細やかな問診が必要となる。

問診で得た情報から緊張性頭痛と片頭痛の混合と予測できたが、病院で診断を受けていないため最低限のリスク解除としてVBI(椎骨脳底動脈)徴候の検査を行ったが、陰性。

脊柱や骨盤の触診では上部頸椎に関節機能障害があり、それに伴って周辺の筋肉(後頭下筋群や胸鎖乳突筋など)にも緊張や圧痛が見られた。胸椎は柔らかく、腰部骨盤帯に可動制限がみられた。

カイロプラクティックを受けるのが初めてであるため初回は脊柱・骨盤の調整をメインに行い、軟部組織に対しては首周辺の筋肉を軽く緩める程度にとどめた。

1週間後には毎日あった頭痛は減少し、鎮痛剤も殆ど飲まなくて済むほどにまで改善。上部頸椎と骨盤にはまた硬さが戻っていたため調整(アジャストメント)を行い、2回目以降からは首周りや骨盤・下肢の筋肉を緩めるアプローチも併せて行った。

3回目には頭痛がほぼ改善され、仕事が忙しくなっても症状が現れることが少なくなった。

koyama

コメント

上部頸椎に関節機能障害があると頭痛に繋がることがあり、それを「頚椎原性頭痛」と呼びます。この場合1回の施術で大きく改善することがあり今回は頸椎性の頭痛であった可能性が高かったと考えられます。

上部頸椎の可動制限があるとそこに付着している後頭下筋群や胸鎖乳突筋などが過緊張して循環が悪くなり、それも頭痛の要因となりますので、それら筋肉を緩めることも大切です。

私の母親もそうでしたが慢性頭痛があると仕事や家事が本当に大変で辛いと思います。頭痛に悩まされることが少なくなり身体の調子も良いとのこと、これからも月に一度はメンテナンスして良い状態をキープしていきましょう。

自律神経の乱れを伴う様々な不調

20代 女性 会社員

 

初回時の状況

目と頭の痛み、喉の締め付け感、めまい、動機、気が遠くなる、胸の動きが悪い、首から肩甲骨にかけてのコリ感および違和感(首に関しては4日程前から)

3ヶ月前から腰の違和感、痛みから身体の異変が始まり、2か所の整体と整形外科を受診したが改善が見られず当院へ来院。

整形外科での検査は特に異常なく筋肉の過緊張が原因だろうと痛み止めを処方された。

検査・カイロ整体・経過

発症からある程度時間が経過している、整形で検査を受けているという点でリスクは低いと考えられたが、問診の内容から椎骨脳底動脈の問題や首の椎間板や神経障害などの可能性も考えられるので念のため椎骨脳底動脈の検査と首の神経に対する整形学検査、重心動揺の検査を実施したが全て正常であった。

身体所見としては上部頸椎と肋骨に強い関節機能障害(ゆがみ)があり、全身の緊張が高く特に胸部が顕著で呼吸も浅くなっており自律神経的にバランスが崩れている印象であった。

上部頸椎と肋骨を中心に全体的にバランスを整えるよう調整(アジャストメント)を行ったところ、初回施術後は数日間調子が良かったが、首から肩甲骨にかけての違和感や頭痛が出てきていた。

2回目の施術後は全体的に調子が良く、頭痛なども改善していた。

3回目施術以降は身体所見の全体的な緊張感、上部頸椎と肋骨の強いゆがみも改善していた。

現在は趣味でピラティスを始め、カイロプラクティックでのメンテナンスケア、運動指導と並行して身体を動かすことを楽しんでいる。

比留間 裕臣

コメント

上部頸椎と肋骨の強いゆがみによって様々な症状が引き起こされていたと考えられます。

肋骨の可動制限と近年のマスク生活、デスクワークの不良姿勢で呼吸が浅くなってしまったことにより呼吸筋や首肩周りの筋肉が過緊張し、ごく軽度の酸欠状態に陥ってしまったのでしょう。

また、上部頸椎は椎骨脳底動脈や周辺の細かい筋肉が脊髄硬膜と連結しているため全身に影響を及ぼしやすい部位でもあります。今回は上部頸椎や肋骨に対して適切なアジャストメントを行ったことで様々な不調に対して改善が見られたのだと考えます。

元気になってピラティスを楽しむことができるようになり、何よりです。

腰椎椎間板ヘルニア後の腰痛

40代 男性 会社員(デスクワーク)

 

初回時の状況

元々慢性の腰痛持ちであったが、数年前に腰椎のヘルニアを患って以降さらに腰回りの可動制限が強くなった。腰と臀部の痛み、下腿と大腿部前面のピリピリするような感じもたまにある。

ぎっくり腰になりそうな嫌な予感がして身体を動かすことが怖い。また、ヘルニア後から自律神経の乱れによる全身の不調があり、それも治したい。

検査・カイロ整体・経過

腰椎の屈曲制限が顕著に見られるが、関節の可動制限だけでなく腰部軟部組織の硬さや過去に患ったヘルニアのトラウマによる動かすことへの怖さがあるようだった。

首の痛みや上肢のだるさもあったため頸椎やTOSの徒手検査も行ったが、上肢・下肢ともに整形学検査では全て異常なしであった。

腰椎は腹臥位で軽く押すだけでも力が入ってしまう状態であり、アジャストメントはまだ難しいと判断して、可動制限に関連するだろう腰方形筋や腰部の起立筋を緩めた。また、仙腸関節に関節機能障害があったためまずは背骨の土台である骨盤の調整と胸椎や頸椎の調整を行った。

一週間に一度の施術で最初のうちはなかなか変化が出なかったが、一ヶ月を過ぎる頃になると徐々に腰痛の改善が見られた。その頃には腰椎のアジャストメントも行えるくらいに力も抜けてきた。

そして全身の緊張傾向が解けてくるにつれて自律神経症状も段々と良くなってきたとのことだった。

今はご自身でも体操や散歩など積極的に身体を動かしており、施術回数が少なくなっても良い状態を保つことができるようになっている。

koyama

コメント

最初は私も来院してくださる方も初対面であり、施術中どうしても力が抜けないこともあるかと思います。そんな時は無理に患部をアジャストメントせず、周りから徐々に緊張を解いていくようにしています。身体の緊張が抜けてくると、リラックスして表情も明るくなります。施術を受ける方がこうして心身ともにリラックスしてくださると施術効果も出やすいと感じますので、そういう雰囲気が出せるようこれからも努めたいと思います。