症例報告

下肢の痺れ、痛み

50代 女性 会社員

 

初回時の状況

歩行時に出現する下肢の痺れ、痛みで来院。

 

痺れ、痛みは調子が悪いと10分程の歩行でも出現。

範囲は臀部、大腿部後面、下腿後面、足底で(支配神経L5、S1領域)、座って休むと症状が消失する。

検査・カイロ整体・経過

神経障害や間欠性跛行も疑われるので問診での既往歴や考えられる原因のチェック、検査ではベースラインで皮膚感覚、筋力、反射の確認、SLR、ケンプテストなど徒手で可能なテストで様々確認したが全て正常であった。

筋の問題でトリガーポイントが臀筋群に形成されると似たような関連痛を引き起こすのでトリガーポイントの確認もしたがトリガーポイントは形成されていなかった。

また過去にクラシックバレエをやっており、その時から股関節に痛みを感じたり下肢を少し触られるだけでも嫌になる程感覚が過敏になったのが現在も続いているとのこと、こちらはL2/3に強い歪みが生じており、それを修正するように押圧すると感覚過敏は減弱した。

初回は腰部骨盤を中心にアジャストメントを行った。

施術後は1時間程散歩をすると少し違和感が出るまでに改善。

 

2回目は痛み、痺れの範囲が狭まっており現在は足底の痛みが強いようだった。

足根管症候群、モートン病、末消神経絞扼などの可能性も考慮しテストをするが全て正常、足底筋郡の過緊張やアーチの低下、足関節全体のモビリティが低下が顕著であった。

足部全体のモビリティ、アーチ、筋バランスを整えることを中心にフルスパインで施術を行い、施術後は足の痺れはあるが今でのようにピンポイントでハッキリとした感じではなく、ボヤケてマイルドになった。

3回目の施術後は足の痺れも気にならなくなり1万歩以上歩いてやっと少し痺れが出てるかな?程度に改善。

 

4、5回目の施術後は2万歩歩いてやっと出てくる程度に改善しており、今まで楽しめなかったウィンドウショッピングが楽しめるようになった。

現在は月に1回程度のメンテナンスへ移行しており状態も良好である。

比留間 裕臣

コメント

今回のケースでは、1つの大きな原因で起こった症状ではなく、いくつもの小さな原因が重なり引き起こされた症状だと考えられます。

このような場合、全体バランスを整える事も大切ですが、局所(今回のケースでは足部)に対する集中的なアプローチも必要です。

施術を重ねていくうちに改善もみられ、ウィンドウショッピングも楽しめるようになったと喜んでいただき、私も大変嬉しく思っています。

比留間裕臣

慢性的な背中や腰のはり感、ストレスによる胃もたれ

30代 男性 会社員

 

初回時の状況

慢性的な背中や腰のはり感が辛く、週に一度はマッサージや整体を受けているものの一時的にしか改善しないためカイロプラクティックを受けに来た。ストレスによる胃の不快感もあり、仕事中にストレスを感じた時特に辛いとのこと。

胃腸については病院を受診し専門的な検査を受けているが、器質的な問題は無かった。

検査・カイロ整体・経過

腰背部のはり感ということなので整形学検査等を行ったが所見は得られなかった。

自身で硬いと感じている腰背部に関しては軟部組織の硬さが見られず、上半身と下半身のバランスが悪く下肢の緊張や硬さが顕著であった。また、腹部の硬さもあった。

まずは上半身と下半身のバランスを整えることが必要と判断し、フルスパインで施術を行った。

初回施術後はあまり変化が見られなかったが、二回目来院時に「いつもと身体の感覚が変わっている感じがする」、「いつもサウナへ行くが汗をかきやすく、循環が良くなった気がする」とのこと。

初回から四回目まではバランスを整えるため比較的ライトな施術を心掛け、五回目から身体のバランスも改善してきたため通常のカイロプラクティックアプローチに移行した。

今ではストレスで胃腸の調子を崩すこともなく、腰背部のはり感も改善しておりメンテナンスとして継続して通っている。

koyama

コメント

自律神経のバランスを崩していることが身体の不調に繋がっているであろうと考え、最初は刺激量を調整しながら施術を行った。

最初は身体が辛く、週2で来ても良いかと尋ねるほどであったが今では2,3週に一回ほどの来院で身体の調子をキープすることができている。

初回来院時は表情も暗く無口であったが、段々と笑顔が増えてたくさん話をしてくれるようになったことがとても嬉しい。

吐き気を伴う頭痛、光過敏

50代 女性 主婦

5年前から年に2回ほどぎっくり腰を繰り返してきたが、今回の腰痛で右足の痺れも出始めたということで来院された。職業柄デスクワークは非常に多くその際の姿勢もとても悪い。中腰姿勢は腰を痛めそうであまりできず、撮影中に腰が気になってしまう。

初回時の状況

吐き気を伴う酷い頭痛で、実際に嘔吐することもある。目を開けているのが辛く、光過敏もあり天候により左右される。締め付けられるような痛みで特に眉間が痛くて常に擦る癖があるため眉毛も抜け落ちてしまった。また、睡眠障害もあった。

病院へも行って様々な検査を受けたが器質的な問題は無く、薬を処方されたが改善されず当院に来院した。

検査・カイロ整体・経過

病院で検査を受けて器質的な問題がないということが分かっていること、頭痛に対する特異的な検査は無いが、念のため椎骨脳底動脈に対する検査を行った。(陰性)

身体全体が緊張していて特に後頭下筋群、頸肩部の筋緊張が顕著であった。

初回で上部頸椎を中心にアジャストメント、軟部組織に対する緩和操作を行った。施術直後から反応も良く、それ以降頭痛や光過敏(目の症状)は出ていない。

比留間 裕臣

コメント

今回のケースはカイロプラクティックが着目する自然治癒力、可能性を感じることができる症例であった。初回以降はメンテナンスで継続的に来院しており、最近は表情も和らいでいるように見える。

「頭痛が無くなったおかげで眉毛も生えそろい、メイクを楽しむことができるようになった」と言っていただき、本当に嬉しかったです。

腰痛、大腿部痛、右足のしびれ

腰痛、大腿部痛、右足の痺れ
40代 男性 カメラマン

初回時の状況

5年前から年に2回ほどぎっくり腰を繰り返してきたが、今回の腰痛で右足の痺れも出始めたということで来院された。職業柄デスクワークは非常に多くその際の姿勢もとても悪い。中腰姿勢は腰を痛めそうであまりできず、撮影中に腰が気になってしまう。

検査・カイロ整体・経過

SLRや触覚の検査などで神経系が障害されていないことを確認できたが全身の緊張感や脊柱のゆがみも強く、特に大臀筋の緊張が顕著であった。そのせいで股関節の可動域が狭まった代わりに腰部で様々な動きを行い過ぎていると考えられた。初回はアジャストと大臀筋のARTを行い中腰が楽にできるところまでの改善であった。その後は2~3日は調子が良かったとのこと。それから1週間毎に施術を行い、5日間、7日間と徐々に調子の良さが保てるようになった。5回の施術を終えた後からは撮影中にほとんど腰痛を感じなくなり目覚めも良くなった、今まで楽だったはずの悪い姿勢が逆に嫌になってきたと喜ばれていた。6回目現在では客観所見としても痺れの検査は陰性、大臀筋の癒着や脊柱のゆがみはかなり軽減されてきたのでなるべく長く効果を保てるように生活で必要な体操や姿勢の注意点などを伝え、徐々に施術間隔を空けている。

成田 俊輔

コメント

かなり強い筋緊張があり、自分が今どんな姿勢なのか分からないという状態からのスタートでしたが、アジャストによって身体感覚が向上しご自身で悪い姿勢かどうか分かるようになりましたので、段々と施術に頼らなくてもよくなってくると思います。最終的にはこの先にぎっくり腰になることはなく、2~3ヶ月に一度メンテナンスをすれば十分というところまで調子を上げたいですね。

首の痛み、ストレートネック

首の痛み、ストレートネック
40代 男性 運転手

初回時の状況

朝起きがけから首が痛く1週間前から我慢できないほど悪化され来院された。肩や腰には痛み止めが効くが首には効果がない。職業柄、姿勢はとても悪く、後方確認が辛い。

検査・カイロ整体・経過

上部胸椎の後弯が強く、正面を向くために常に上部僧帽筋を緊張させている状態であった。また車の設計上、左の後方確認は大きく振り向く必要があり左の後頭下筋群は全く弛緩できないほど緊張が強い。上部胸椎の後弯がそれらの筋肉を強く使わせていたため、モビリゼーションとアジャストを繰り返すこととした。7回目の施術後から首の痛みが当初の半分弱になり、10回目の後には首の痛みは全くなくなった。現在は就業した20年前からの頭痛の改善と更なる姿勢の改善のために月に2回のペースで施術を続けている。>/p>

成田 俊輔

コメント

痛みの原因になっている運転業務を続けながらの施術だったのでやや回数はかかりましたが、ご本人にも日常的なケアをして頂き無事に無痛の状態にすることができました。当初は仕事で振り向くたびに首が痛くストレスになっているとのことでしたので首が痛くなくなって嬉しいと言っていただけて私も嬉しかったです。

自律神経の乱れ、メンタルの不調

自律神経の乱れ、メンタルの不調 30代 男性 会社員

初回時の状況

2~3ヶ月前から気持ちの悪さや頭がボーっとする、不眠、冷え、倦怠感、目や口の渇き、背中の張り、頭痛などが発症し、整形外科及び心療科を受診して自律神経失調症、心身症と診断され休職中であった。サッカー選手がカイロプラクティックを利用していると知り、せめてバランスを整えようと思い来院された。 表情はやや虚ろで生気の無い目をしていた。

検査・カイロ整体・経過

第1頚椎、複数の中部胸椎、第1腰椎及び左右の腰仙部、仙腸関節に強いサブラクセーション(悪いゆがみ)が存在していたため、これらにより自律神経が非常に障害されている状態であった。アジャストによりそれらを調整するうちに、1度目の施術後には手の温かさ、2度目の施術後には身長1.5㎝向上、症状の軽減、3度目の施術後には背中の張りの消失、4度目の施術後には体も軽くほぼ無症状まで回復した。その1ヶ月後には復職しそれからは問題なく働かれており、その後は1~2ヶ月に1度メンテナンスで来院されている。既にメンテナンスとなった7回目の施術では周囲から背が伸びたと言われるようになったと朗らかな表情をされており別人のような笑顔を見せて頂いた。病院では原因不明とされたそうだが、カイロプラクティックの見立てとしてはサブラクセーションによることが明白なケースであった。

成田 俊輔

コメント

これぞカイロプラクティックというような非常にお役に立てたケースでした。現代医学ではサブラクセーションという状態は解明されておらず原因不明とされてしまうため、似たようなケースが有効な手段のないまま放置されてしまうことが多いように思います。原因不明と言われた自律神経の問題の方は是非一度お越しください。

肩から腕までのだるさ、指先のピリピリ感

肩から腕までのだるさ、指先のピリピリ感 50代 女性 事務員

初回時の状況

1ヶ月前にバッグを持っていたら急に左の指先から肩甲骨までがだるくなり整形外科にて頚椎症と診断された。処方された痛み止めを服用した状態で来院された。また、腰仙部に広がるような鈍痛がある。

検査・カイロ整体・経過

整形外科検査では頚椎の圧迫検査と牽引検査でともに陽性反応ではあったがTOS検査及びマイオトームでは陰性、デルマトームは胸椎1番領域がやや鈍い、腰椎椎間板の圧迫検査は陽性という結果であった。 触診所見では頚胸移行部に右回旋変位が認められ、左腸骨を伸展させるように押すと腰痛が誘発された。 以上から頚椎の変形部分が右回旋変位により神経に触れる状態になっていること、椎間板へ過剰な負荷がかかっていることを想定したが、痛み止めを服用中とのことで検査結果に十分留意し慎重に施術を行った。翌日は劇的に改善していたが1週間でやや戻ったということだったが、2回目の時点で頚椎牽引検査と椎間板への検査とデルマトームが全て正常な結果であったため、同じ方向性の施術を行った。その1週間後には指先のピリピリ感は残るもののほぼ良くなっているということだったが、神経の回復に伴ってか自然とそれもなくなった。 その後はだるさは無くなったものの今までの生活で負担がかかっていた箇所に負担が大きかった順に症状が出ているため月に1~2度の施術を継続している。

成田 俊輔

コメント

初回は痛み止め服用中の神経症状で来院されたので検査結果の精度が低まった状態ではありましたが、上記以外の細かい検査も鑑みてうまく施術できました。また神経症状は7~8回ほどかかる方が多い中、2回の施術の時点でかなりの改善があったのはこの方が非常に前向きな性格であり自然回復力が高かったからだと考えています。

息苦しさ、胸や腹のコリ

息苦しさ、胸や腹のコリ 30代 男性 デザイナー

初回時の状況

3年前から一日中感じる息苦しさがあり、いくつも病院や整体にかかったが原因不明と言われていた。5年前に転職した時から軽度の症状はあったが3年前に現在の会社に入社して一気に悪化した。お酒を飲むと悪化するが冷や汗や心疾患の既往はない。

検査・カイロ整体・経過

頚椎、胸椎、腰仙部全てに強いサブラクセーション(関節のゆがみ)があり、自律神経症状が乱れている可能性が非常に高かったのでそれらをアジャストしたところ初回からシャッキリした感じがあった。4日後の2回目の施術の問診の時点ではだいぶ良い状態を保っているとのこと。所見でも強さは減っていたもののサブラクセーションはまだはっきり残っていたので引き続きアジャストを行った。その7日後の3回目の施術では、もう息苦しさを強く感じることはないとのこと。コリも無くなっている。お酒を飲むとまだ悪化するとのことで引き続きサブラクセーションをアジャストした。その20日後の4回目ではお酒さえ飲まなければ息苦しさを感じることはなくなったとのこと。所見としても強いサブラクセーションはなくなり、軽度のゆがみを整える程度で良い状態であった。その後も徐々に来院頻度を落とし、継続したメンテナンスを行っている。

成田 俊輔

コメント

病院で異常がなくとも自律神経の乱れが症状を起こしていることはたくさんあると思います。むしろ異常が見つからなければ思い切りカイロプラクティックを行えるチャンスではないでしょうか。今回は自律神経の乱れを上手くコントロールできた良いケースでした。回を重ねるたびに表情が明るくなられていたのが印象的でした。

圧迫骨折による腰痛

圧迫骨折による腰痛 70代 男性 会社役員

初回時の状況

昨日階段を踏み外して左の尻もちをついた時に腰をひねってから腰痛があり、それから立ち上がり動作で痛みが誘発される。 30年前に似たように痛めた時はカイロプラクティックを受けて一発で治ったので今回もアジャストして治して欲しいとお一人で歩いて来院された。 ただし腰をひねってからの便秘、排尿障害があり、以前からの企図振戦の所見もあるがどれも病院は受診していない。

検査・カイロ整体・経過

アライメント検査で第1腰椎が明確に隆起しており、左のSLRで腰痛が誘発される。 仰臥位では膝を立てている方が腰を楽にして寝ていられる。 デルマトーム及びマイオトームは異常なし。 以上から、第1腰椎に骨折などの器質的な障害が発生しており、さらに腸腰筋の過緊張が必要以上に体幹屈曲を誘発して障害部位への負荷を増大していると考えた。 障害部位への負担軽減を目的に第1腰椎以外へのモビリゼーションと腸腰筋のカウンターストレインを行い、体幹屈曲をしない立ち上がり方をお伝えしたところ、立ち上がり動作では全く痛まずに立ち上がれるようになった。しかし、必ず病院に行くように伝えた。 翌日、病院でレントゲン及びCTの検査を行って頂いたところ腰椎の圧迫骨折と診断され、障害部位への施術は厳禁な状態であった。

成田 俊輔

コメント

今回のように患者様が希望されても施術をしてはいけない場合がありますが、その鑑別ができずにそのまま手技を行い悪化させてしまうケースもあるそうです。 施術禁忌部位を避けつつトータルのバランスを取れた良いケースでした。

肩こり、首こり

肩こり、首こり 30代 女性 会社員

初回時の状況

リンパマッサージや筋膜リリースの施術は色々と受けたがどれも2週間経たず元通りに辛くなるため、せめて1ヶ月はスッキリとした状態を維持したい。 また、職場のデスクの高さが合わずどうしても悪い姿勢でパソコン操作をせざるを得ない。

検査・カイロ整体・経過

上部胸椎と左の腰仙部を中心に強いサブラクセーションがあったので、初回と1週間後の2回目で全く同じ施術を行った。2回目の施術直後から2週間は良い状態が維持できる手ごたえがあり、実際に2週間後の3回目の施術でも良い状態が維持できていた。施術は上部頚椎、上部胸椎、腰仙部を中心にアジャストを行った。上手く施術が進んでいたので3回目と4回目では目標であった1ヶ月間隔を空けて様子を見ることにした。1ヶ月後の4回目では良い状態で来院され、途中肩こりが出たが寝たら治ったとのこと。冷えも感じなくなり以前から通っていたリンパマッサージの担当施術者にも肩甲骨に指が入るようになったと褒められたそう。現在はメンテナンスとして1ヶ月~1ヶ月半のペースで来院されており寝れば治る状態を維持できている。

成田 俊輔

コメント

色々な施術にお金と時間を使ったことを後悔されていましたので、ご希望に添える状態になって頂けたことを嬉しく思います。