50代男性 作業員
右膝外側の痛みを訴えて来院。 5km程のランニング習慣があり、会社のマラソン大会にむけ5km→10kmに距離を延ばしたら、膝の違和感から痛みへ変わり現在では歩くのも痛い。
検査・カイロ整体・経過
問診の内容、痛みの場所からランナー膝の可能性が高いと判断できたが、念のために膝に対する整形学検査を実施。 整形外科検査で陽性になる所見は得られなかった。
患部を触診してみると軽度の浮腫、熱感がみられ軽度の炎症兆候があったので、トレーニング、ランニングの中止と患部炎症に対する自宅でのケア、アイシング方法を伝えた。
ランナー膝は正式名称「腸脛靭帯炎」であり腸脛靭帯は骨盤、股関節、膝へと付着している靭帯で膝の安定機構の1つであり、その腸脛靭帯がランニングなど膝の曲げ伸ばし動作によるストレスの蓄積で炎症を起こした状態。
カイロプラクティック施術では初回は炎症のある患部へのアプローチは最低限に骨盤、股関節、膝を中心に首から足まで全身のバランス調整を行った。 1週間後 2回目来院時は膝の痛みは治まっており、違和感を感じる程度まで改善。 炎症兆候もみられなかったので、関節調整だけだはなく患部を中心に筋膜リリースを行い組織の状態を整えた。
2週間後 3回目来院時はランニングを再開、痛みも違和感もなく走れるようになった。
コメント
この症例ではランナー膝でも軽度、初期であったこと、何より本人のケア(ストレッチ、マッサージ、アイシングなど)のおかげで慢性化せずに早期改善することができました。
今では思い切りランニングを楽しんでいるとのこと、何より嬉しく思っています。
ランナー膝などスポーツでのストレス蓄積による痛みは、なるべく早期にケアすることが大切ですので違和感があるかな?と思ったら早めにご相談ください。
比留間裕臣