右側腰痛、腰部椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症

50代男性 作業員

 

初回時の状況

30代で初めてギックリ腰になって以降、腰に違和感を覚える。
5年前に歩行困難になる程の腰痛に襲われ整形外科を受診、「腰部椎間板ヘルニア」と「脊柱管狭窄症」と診断。
リハビリに通ったが改善はあまり感じられなかったので放置していたが1年前に再び歩行困難になる程の腰痛を発症し整体院に半年程通院、症状は軽快し最近はセルフケアとして体操を毎日行っていた。
昨日、いつものように体操(前屈運動)を行っていたら腰に違和感が走り腰痛を発症、来院時は逃避姿勢も出ており歩行も困難であった。

検査・カイロ整体・経過

問診で詳しく話を聞いてみると痛みはあるが「腰部椎間板ヘルニア」と「脊柱管狭窄症」の特徴である痺れや神経痛、間欠性跛行も出ていなかった。
神経学ベースライン(感覚、筋力、反射)、SLR、ケンプテスト、ナクラステスト、全て正常及び陰性であった。
触診をしていくと顕著に痛みのある右側の腸腰筋がスパズム(過緊張)を起こしており、それに伴い右側の仙腸関節はハイパーモビリティ(不安定)になっていた。

初回は腸腰筋のスパズムを緩め、不安定となっている仙腸関節のバランスを対側の腰仙関節へのアジャストメントで整えた。
施術後には逃避姿勢も消失し歩行も通常通り可能となった。

3日後の2回目来院時には、まだ怖さは残るものの腰痛はほとんど改善しており前回施術出来なかった部位も合わせて全体バランスを整えるように調整した。

今回の腰痛については次回(3回)の施術で終了予定であるが今後もメンテナンスケアは必要だと考えられる。

比留間 裕臣

コメント

今回の症例では腰部椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症の診断を受けている方の腰痛でした。
この場合、1番大切になってくるのは慎重に問診、検査を行い状態を把握し正確にアプローチする事です。
そうする事で整形外科疾患があったとしても症状を改善出来る場合があり、まさに今回がそのケースです。
初回の施術で普通に歩けるようになり大変喜んでいただき私も感無量です。
※前屈運動がきっかけで腰痛を発症したというエピソードですが、一般的にヘルニアと脊柱管狭窄症では推奨される運動、セルフケア方法が異なります。
何らかの疾患が疑われる場合、医療機関を受診し検査を受ける事も大切で、正確な状態を知り、正しいケアを行う事が可能になります。

比留間裕臣

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