臀部痛、腰痛

40代 女性 会社員

 

初回時の状況

元々慢性の腰痛もちだが、妊娠してお腹が大きくなったら腰痛に加えて右臀部に痛みが出てきた。病院では坐骨神経痛と診断され、我慢するしかないと言われた。妊娠8ヶ月から徐々に悪化、今は歩くのも辛い。

検査・カイロ整体・経過

SLR、ボネット、ブラガードの坐骨神経に対してのストレッチテストは全て陰性。右臀部の軟部組織は左と比べ硬く緊張傾向、梨状筋を押圧すると臀部痛が再現された。
また、右股関節を他動で動かしても臀部痛が再現された。
妊娠10ヶ月ということもあり腰椎、骨盤は不安定で周囲の筋肉は過緊張していた。
腹部が圧迫されないようカイロテーブルを調整し、骨盤の左右差(ゆがみ)をゆっくりと持続圧で整え、梨状筋を中心に臀部周りの筋肉をゆるめた。
胸椎の硬さやそれに伴って背中や肩のハリ感が強いため、上部胸椎のアジャストメントを行い、お腹に近い中下部胸椎は穏やかにモビリゼーションを行った。
初回の施術後から臀部痛は殆ど改善されたが、その数日後坂道を歩いて再び痛くなったとのこと。
週に一度の施術で3回目以降は不便なく日常生活が送れるようになり、車の乗り降りや散歩も楽にできるまで改善した。

koyama

コメント

臨月ともなると出産へ向けて骨盤周りの靭帯が緩み、不安定性が増してきます。不安定な骨盤の左右差やゆがみは通常のアジャストメントではなく、ローフォースな持続圧やショートスラストを中心に調整します。
骨盤の調整に加えて大きなお腹を支えて負担がかかっている腰椎、周囲の筋肉に対してのアプローチをゆっくりと丁寧に行いますので、妊婦さんも安心して施術を受けられるかと思います。
カイロプラクティックを受けることで分娩時間の短縮になるとの研究結果も出ているので、産後はもちろん産前のケアにおすすめです。

小山智穂子

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